2026/01/12 12:04
プロゴルファー 上井 邦浩(かみい・くにひろ)
上井邦浩(1982年10月28日生まれ、大阪府出身)は、記録と記憶の両面に残る数々のエピソードを持つ、日本ゴルフ界屈指の不屈のプレーヤーです。中学時代は野球に打ち込み、15歳からゴルフをスタート。名古屋商科大学時代にはその才能を大きく開花させ、2004年に『世界アマチュアゴルフチーム選手権』の日本代表に選出されるなど、アマチュア球界のトップエリートとして活躍しました。
【ギネス記録樹立と「初優勝」への挑戦】
2005年にプロ転向し、2008年には初の賞金シードを獲得。上井選手の名が世界的に知れ渡るきっかけとなったのが、2010年の『VanaH杯KBCオーガスタ』です。この大会の8番パー3において、なんと**「初日」と「3日目」にホールインワンを達成**。これが**“世界初の同一大会・同一ホールでの2回達成”**として認められ、ギネス世界記録に認定されるという歴史的快挙を成し遂げました。
しかし、華々しい記録の一方で、ツアー初優勝へはあと一歩が届かない苦闘が続きます。2021年の『セガサミーカップ』では2打差の首位で最終日を迎えるも、スタート直前に1番ウッド(ドライバー)が破損するという不運に見舞われ、通算5回目となる2位に甘んじるなど、幾度となくドラマの主役となりながらも勝利を逃してきました。
【怪我を乗り越えた、執念のシード復帰】
2022年に左母指腱鞘炎を患い、秋から長期欠場を余儀なくされます。特別保障制度が適用されて復帰した2023年は、シード権獲得の規定額まであと「わずか10万円弱」届かないという、プロの世界の厳しさを象徴するような悔しさを味わいました。
しかし、上井選手の真骨頂はその後の「不屈の精神」にありました。背水の陣で挑んだ2024年シーズン、最終戦の『カシオワールドオープン』で見事にその執念が結実します。賞金ランク95位という絶体絶命の状況から、最終日に苦しみながらも7位に踏み留まり、劇的な3度目の賞金シード復帰を果たしました。
【プレースタイルと今後の期待】
180cmの恵まれた体格から繰り出される豪快なショットと、幾多の挫折を乗り越えてきた強靭なメンタリティが最大の武器です。ギネス記録保持者であり、幾度も優勝争いを繰り広げてきた実力は誰もが認めるところ。多くのファンが、不屈のベテランが悲願のツアー初優勝を掴み取る瞬間を待ち望んでいます。
